うどんが地味に根強く売れています。

ネット販売の対象として特産品と御土産物の区別はむつかしいのです。


当社は7年前の設立から1年ほど経過した時期から「香川県特産品倶楽部」というカテゴリータイトルで、香川県の特産品を特に御土産物的商品のネット販売にチャレンジしてきました。一時期自社で製品を企画開発し上市させてもいました。


その後、Amazonの地方特産品販売支援キャンペーンで「香川県特集」の際に当社のAmazonでの取引が開始されるきっかけになりました。


ところが、実際に売れるのは香川県の特産品ではなく、西洋芝の種やムーミンキャラクター商品、のぼり旗ばかりで、しかもそれまで楽天市場で4年間かけて築きあげた実績をわずか半年で並び、1年後には倍増、現在では3倍の売り上げが実現しています。


肝心の香川県の特産品は思いのほか動きが鈍く、一品やめて、二品やめてと次々に個別商品の撤退をせざるを得ない状況でした。経済原理からして売れるものを伸ばす、売れないものは見切るの道を辿ってきました。

もし特産品の生産をしていれば、どこかで克服せねばならなかったことでしょうが、当社は小売業だから安易な道を選んでしまいました。


それでも地味に根強く売れているのが「さぬきうどん」です。


私が思うに御土産物は現地に観光に出かけて購入する「思い」に意味があり、ネットで「物」を買う対象にはなりにくいのだと思います。


しかし、うどんのように香川県が誇る特産品は、「うどん」としての質が高く、お客様がうどんを購入される目的としての「質」を追及した場合「やっぱりさぬきのうどんを」との購買行動が働くのであろうと思います。


同じように質の高い醤油せんべいを求め草加せんべいを、質の高い漬物をもとめ京漬物をネットで買おうとなるのでしょう。もちろんその際お目当てがあり、○○の讃岐うどんのアレ、○○の草加せんべいのアレ、○○の京漬物のアレと、「○○のアレ」が成立してこそ、ネットで売れる特産品になるのです。


当社が扱う讃岐うどんもそうです。特定のメーカーで特定の規格で、他では入手しにくいから当社で売れているのです。


ネット検索してヒットするのがごく僅かです。これが特産品のネット販売の成功例かもしれません。


なによりこのうどんのファンは私たち家族で、ことあるごとに食べています。1000食は言いすぎかな?でも間違いなく数百食は食べています。本当においしいです。