鬼無の盆栽組合は正式名称「香川県鬼無植木盆栽センター」といい植木・庭木の取扱いも多く・・・というより、盆栽が減少した現在は植木のほうが取扱量は多くなっているのではないでしょうか。
当社自体は盆栽の売り上げは直近8年間、右肩上がりに増加しております。
しかしながら、市場での盆栽の量は急激に減少しており、当社にとっても売れているのに玉不足という現象が近い将来やってくることも予想されつつあります。
今後の売り上げを考慮しますと、このあたりで植木の取り扱いも実験的に進めるべきと考え、即座に実行に着手したところ、季節要因もさることながら、果樹苗の複数本のまとめ売り作戦が、ネット販売における送料の軽減化の効果につながり順調に売り上げを実現できました。
それならばと樹種を広げ、あれこれ仕入れていますと、組合の人達や、仲買い仲間から「盆栽屋やめたのか?」と冷やかされます。いえいえ、ウチはもともと盆栽屋ではありませんから、ネット通販が生業で、たまたま盆栽が多いだけです。
時代の流れで盆栽が市場から減るのであれば、流れに逆らわず、順調に流れている植木にも身を寄せるだけでございます。長いものに巻かれるのではなく、巻くことの出来る長いものは予め準備して持っておきましょうと思っているだけです。用意周到ですね。
数十年この地で盆栽という産業を守ってきた先人達にとってはまさに厳しい踏ん張りどころの時代なのでしょうが、起業数年の当社では常に短期決戦の繰り返しですから、朝令暮改で方針はスピーディーに変わります。それが出来るのがネット販売であり、それが出来ないとネット販売会社の安定した継続は難しいのだと考えています。