25日・26日・27日と3日間連続で盆栽の競り市に参加、でも競り落とせた量は売上げからすると極端に少なく、このままでは新年の売り上げが危ない!!
と、いうことで仲の良い生産者さんに頼んで皐月を大量に調達。
新年は「皐月素材フェアー」の開催です。
当地松盆栽の産地では盆栽生産者の老齢化、後継者不足で産業が衰退しています。
そのため、有望な海外への市場へ積極的な展開を図っていますが、それを実現できるのは一部の業者に過ぎません。
一方私どものようなネット販売業者は皆、手持ちの在庫不足の状況が慢性化しつつあります。
売れるのに売るものが無いという状況で年間に50回以上の競り市に参加しかき集めているのに十分な量が確保できません。
へんな話ですが生産地では産業が衰退し海外へ目を向けていますが、国内のネット販売業者は盆栽が足らないという矛盾した状況なのです。
さらにおもしろいのは、海外へはおもに大型の盆栽が主流ですが、国内で求められているのは小型の盆栽です。
つまり、生産と販売が噛み合っていないのです。
私のような後発の新規参入の業者が解説するのはしのばれますが、芸術と産業と農業が絡み合った「盆栽生産」というのが、経営を難しくしているのだと思われます。
芸術を取り除くと実に単純で「産業としての農業」に徹すれば元気を保てたのではないかと思います。
いかに早く大量に生産するか、本来この地域の盆栽生産が得意としていたパターンはいつのまにか、高級志向に芸術志向に歩みだしたことで、量産化の思考は無くなったのかもしれません。量産化の思考なくては、経済的な市況は実現しませんね。
サザエさんを見て盆栽をやってみたいと思う日本人がごまんといるのに、一般人には敷居が高い盆栽ではもったいないですね。