「ご当地飲料」の思い出

「ナニコレ珍百景」という人気TV番組が終わりました。

 

そういえば、5~6年前に当社がご当地飲料に注力していた際に、四国のご当地飲料だけで品揃え構成した飲料自販機を県外客の多いうどん屋さんの近くに設置していた時(今も2台現存)に、「ナニコレ珍百景」の取材を受け撮影までしましたが結局没になりオンエアされませんでした。

 

当時は、テレビやラジオに新聞や雑誌などの取材が引き続いてあり、たいして何も思っていませんでしたが、番組が終わったなると、なんとなく残念です。

 

当社はそのご当地飲料で、アマゾンデビューを果たしたのですが、その後アマゾンでのアイフォンケースが絶好調で発送が忙しくなり、「重たい」「儲けが薄い」「保管場所をとる」などの理由から、ご当地飲料は商品構成から淘汰されました。

 

そのアイフォンケースも今は市場的に乱売状態で安売りが激しく追随できず、結局、限られたキャラクターに集約して限定販売品のみ取り扱いしています。同様に、よく売れていたマグカップやトレーなどの食器類も送料設定がそぐわず、撤退中です。

 

少人数で効率よく仕事をすることが、利益も上がり、なにより正確な業務が遂行できますので、経営を意識して商品構成を変化させています。何もかも克服しながら全体のボリュームを拡大することも考えたことはありますが、もともと目指している経営の方向ではないので、「手堅く」を最優先しています。

 

ご当地飲料は、特にそのことを気づかせてくれた商品でもありました。次から次にマスコミの取材が入り、その都度、売り上げも上がり、次の企画、次の生産と息つく暇もない割に、儲けも出るが、経費も出ていく、回収は見込めるものの、少し先・・・この「少し先」というのが零細企業の経営においてはリスクがあるのです。「少し先」の儲けは油断を誘うです。油断こそがリスクであり、気づいたときはたいして儲けはなく、だれが考えた言葉でしょうか「くたびれもうけ」とは本当に上手な表現ですね。ただ楽しかった思い出は今も深く心に刻まれています。

 

あのまま突っ走っていたら、引返すことが出来ず、くたびれもうけを繰り返したに違いありません。

 

「今日も手堅く小商い(こあきない)」…そういえばサラリーマン時代も、社内でその考え方を実行する私は異端児でしたが、その方法で成績を残していましたから、その時の成功体験が今も身にしみついているのでしょう。