「残業減らし」は誰が得するか?
残業減らしの風が吹いていますね。
私が10年前勤めていた会社にも「ノー残業デー」なるものがありましたから、別に流行りものではないのでしょうが、政府主導で強風になっているようです。
でも本当は誰が得するのでしょうか?絶対に会社ですよね。
できる社員は、効率よく仕事するので、仕事の速度が早く残業しなくても成績をあげてきます。
でも生真面目な社員は、上司には見えないところまで細やかな仕事をしてしまうので、結果残業しなくてはならなくなります。あまりよろしくない社員は意識して残業します。
最近の企業の手法として、残業しない人に手当てが出て、残業が規定時間を超過するとそのチームのボーナスが減るなんて本末転倒ですが、結局会社は要領よく結果を残す社員が評価される仕組みになっているんですよね。
でも「要領よく結果を残す」は実は重要で、「要領よく」仕事をするにはセンスがいるし、なにより実力がなくてはできません。世の中そんなに甘くはありません。要領良く上司にゴマ摺っても、その場はしのげますが結果はついてこないものです。
プロセスを重視してもらいたいなら学者になれば評価されますね。
本来会社は、社員が残業しなくても良いように人員配置、シフトを組んでいるはずですが、それは会社側の期待に過ぎないのが現状なのでしょうね。
誰かに仕事が偏って、誰かが楽しているのが実情で、その調整をすべき管理職が一番楽していたりして、結果中間管理職が残業手当もらえず一番残業しているのが、日本の会社のよくある光景ですね。
おそらく同じ条件で、報酬を全社員出来高払いすると「残業」という概念がなくなるんですけどね( ´∀` )。
その代わり、起業する人が増えるでしょうね。出来る中間管理職が起業するのは自然なことです。