盆栽が売れない時期になったからこそ・・・

夏場は、盆栽に限らず植物全般売れ行きが落ちます。園芸業はどうしても春と秋がピークで、夏冬は厳しく、特に真夏はお手上げ状態です。

 

だからこそ、この時期には特に頑張って売っています。気合で売れるものでもありませんので、「頑張る=安売り」です。でも、安売りしてもこの時期売れないのが植物なのです。だから園芸業の貴族組はこの時期、思い切って休んでしまう人たちも少なくありません。

残念ながら貴族組にはなれない私ども庶民派は暑くても休めずに、もがいています。

 

でもネット販売専業の当社は実店舗に比べるといささか有利で、30℃を超す暑い日が続くと、人は外に出たがりませんので、当然実店舗の園芸店には人影が見えてもスタッフが水かけしているくらいでお客さんは、まばら?どころか殆ど見えません。

 

そうです。暑すぎると植物好きでも屋外には出たくありません。それでも植物好きは、好奇心でムズムズと脳が動きだし、涼しいお家でパソコンを眺めながら、なにか良い情報は無いかとネットサーフィンし、当然ショッピングサイトも覗いてみます。「あれ、この植物いつもより安いなあ」と思った瞬間クリックしてしまうことはよくあることです。

 

盆栽は、特に届いた状態で楽しめます。庭に植え替えたりする手間もいりませんから、到着してからの作業を考えなくてよいので、他の植物より気軽に買っていただけます。

 

それと正直、業者側からすると定価の無い商品は値段を下げやすく、値下げすれば買っていただけるのなら、この時期は特にお客様への大奉仕期間と考えて、売り上げが上がるのであれば業者にとってもメリットはあります。

 

これも商売的にはネット販売だからできる技で、半径20㎞位を商圏に実店舗を展開していると、安売りして件数の限られたお得意様の棚場を占有してしまうと次のお買い上げの機会が先送りされるだけでデメリットになってしまいます。ネット販売は半径数百㎞を商圏に数えられないくらいの件数のお客様が相手ですから、売れるときに売ってしまおうと考えることができます。

 

なにわともあれ、売って売って、夏を乗り切るだけです。