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松盆栽産地ならではの畑市

松盆栽の産地ならではの畑市に参加してきました。

 

畑に植えられた状態で、競り市が開催されます。この畑一面とか、植えられた筋毎に、概ね100本以上が一単位として競り落とされていきます。

 

参加するのは、ほぼ生産者で、当方のような商売人は掘り起こし作業に手間取るし、その技術的難易度と作業速度を対比した費用対効果を考慮すると良い商材とは判断いたしかねます。

 

昨秋も、機会がありましたが、見学だけで終わりました。

 

が、今年のこの現場は少々訳ありで、畑の隅に、半製品を活かした状態の在庫も競るということで参加しました。そして五葉松と黒松、それぞれ1口を競り落としました。一回畑から掘り出して根巻して、整枝剪定と針金を掛けた状態で、あとは鉢上げすれば産地出荷が可能な状態の品です。

 

その根巻品をいったん畑に戻して「活かしてる=生かしてる」状態ですから、競りおとした後、畑から「ヒョイ」と抜いて持ち帰るだけですから、技術も時間も要しません。

 

問題は、これから鉢上げしても時期的に少し過ぎているので、品質が保てるかが不安要素です。また、鉢上げは根を切ったり傷めたりしますので、その後の様子を観察する期間経過も必要となります。

 

ならば、このまま「活かした」状態で販売してしまいましょう・・・はなから、そのつもりで競りに参加していたのですが(笑)、根鉢より一回り大な鉢に用土を足して、「根巻品仮植状態」と明記して、格安で販売します。当方も仕事が楽ですし、お求めになられるお客様は、お安く、しかも鉢上げから楽しめますので、お互いにWin-Winですね。

 

産地ならではの販売手法でした。