グリーンプランニング株式会社は、おかげさまで設立12年を迎えました。皆様に感謝感謝です。
起業する際、勤めていた会社から頂いたカウンターも11年間使い続けています。
カウンターの上で、休むことなくソーラーエネルギーで働く招福万来の「招き猫」君と、毎日会社には来てるが、裏で休んでばかりの防犯部長の愛犬を12周年を祝し記念撮影してみました。
会社をはじめる際、日経ビジネスで日本の企業の平均寿命は7年という記事を読みながらも、私は大丈夫と自信満々で起業しましたが、その時の自信とは裏腹に、よくも11年間耐えてくれたというのが今の本音かも。
11年間ネット販売という手段は全く変わっていませんが、取扱商品は色々変化してきました。増えたもの、減ったもの、新たに始めた商品は数限りなく、止めた商品も少なくありません。
ここ1～2年は「盆栽」関連品が増えました。創業時は2割程度であったのが、今では5割を超えそうな勢いです。
盆栽が増えた理由は色々ありますが、盆栽以外の商品は創業から11年の間にネット販売が急激に進化し、参入業者も急増し競合が激しくなり、当初は、当社が優位であった商品が大手業者によるサービスや価格負けして減少した中で、盆栽関連商品が強かったというのが盆栽が増えた要因です。
なぜ、強かったかというと、盆栽そのものがネット販売の対象品として合致していたことにあります。
花壇苗や庭の植木のように半径5ｋｍの商圏で商売が成り立つなら実店舗が有利ですが、盆栽の愛好家は園芸の趣味人口の中で僅かしか存在せず、市場規模が小さく、おそらく、実店舗なら半径50㎞でも難しいでしょう。しかも、顧客と相当強力な関係を構築して高価かつ数量を購入していただけるお得意様を多数確保していないと経営的には厳しいでしょう。
そのためには、カフェを併設して新規顧客を呼び込み、教室を開いて会員さんになってもらい、展示会を定期的に開催するというのが、今勢いのある盆栽屋さんの典型ではないでしょうか。それには、しっかりした店舗と十分な駐車場が必要ですし、行き届いた清掃と店舗管理、なにより充実したサービスの提供は必須で、そうなると投資は常時で、固定費は相当要し、優れた経営手腕が必要です。
比較して、ネット販売は無店舗で、それぞれの地域に数少ないであろう盆栽に興味ある人にたいして、24時間365日全国販売が実現できるのです。しかも特段アプローチすることなく、商品を並べてさえいれば、なんとか商売が成り立ちます。ホームページの充実や集客サーチなどにこだわらなければ経費は殆どかかりません。
買う側からすれば、サービスも教室も展示会も不要で、ほしい樹種さえ手に入れば良い人にとっては、ネット販売は気楽この上ありません。
ネックは現物を手にできないことと、送料です。でも相当な高級品で無い限り、数枚の画像で概ね理解できるし、植物ですから、画像から日々変化するものですから、おおよその目安が確認できれば程度の人が多いのも事実です。送料も、電車代やガソリン代を、何より時間をかけてお店に買いに行く経費を考え、それでいて目的の品に出会えないことが多いのが盆栽ですから、自宅に居ながら、選び放題で、自宅へ届けられるのであれば送料は費用対効果としては気になりにくいのが盆栽のようです。
プリンターのインクをネットで購入する場合は、とにかく送料が気になりますが、盆栽は別のようです。
もちろん、まったくの盆栽初心者さんには、実店舗もネットも敷居が高いには同じですが、それなら、
なおさらネットは自宅に居ながら、様子を伺えるので、なおのこと盆栽購入の入り口には最適かもしれません。
今後、当社の方向性も「盆栽」が大きな存在になりつつありますので、しばらく「盆栽」について綴ります。