月曜日の社長のルーチン作業

月曜日の私のルーチン作業は、始業前からPCの前でAmazonの受注業務をします。

 

月曜日は、ヤフオクよりも楽天よりも、まず、Amazonです。プライム発送契約のためです。

 

休業日をはさみ受注量は多く、必然的に発送量が偏りますので、月曜日と火曜日は、毎週、梱包可能数のキャパを超えますので、各スタッフが交代で応援に入ります。

 

社長は問答無用で、送り状出力を並行して作業する受注業務担当となります。なぜなら、わたしのPCが高速処理できるという理由ですが、他のPCと比べて驚くほど速いわけではありません。ゆうパックの送り状出力ソフトが重たく、通常の作業は問題無いのですが、何かイレギュラーな作業を要する場合は、その速度差に利があるくらいです。

 

そんな釈然としない理由で単純作業を割り当てられています。

 

短時間で数十件の納品書と送り状の出力、併せて在庫数の更新チェックと・・・単純な作業ながら手先と脳と目は、そうとうの重労働で、月曜日の昼食は、このうえなく美味しいと感じられます。通常予定数よりさらにさらに多い場合は、午後からもこの作業が続き、ヤフオクと楽天分も応援要請がはいると、ほぼ一日中送り状を出力しています。

 

これ、設立当時の手書きの送り状でしたら、多分、送り状を書くだけのパートさんを雇うか、扱い商品を高級品化して数量を減らしていたに違いありません。しかし、高級品化した結果は、良くない結果ばかり経験してきましたので、コロナ渦の現在では当面、高級化の選択肢はありません。

 

「高級品化=売り上げが減る」という呪縛がつきまとうのは、設立後、間もなくしてのリーマンショック、落ち着いたと思われた頃の東日本震災と、景気の低迷の繰り返しの中で商売を続けてきたことの身に沁みついた自身への自身の教えであると今も信じています。

 

まだ、コロナ渦の最中、景気低迷はしばらく続くはず、厳しい環境下でも売れる品を嗅ぎ分けるのは難しいが、売りながら進むしかないでしょう。やっぱり、汎用の中の隙間を見つけるのが当社の得意とするところですから、商売の神様から、また新たな試験を出された感じで、それはそれで楽しもうと思います。

 

ネット販売は、本来、珍しいものか、安いものが、膨大なネット市場の中から比較されて購入される仕組みだから、やっぱり「価格」と「差別化」は絶対条件であり、高級品を廉価品にしてしまう力もネットにはあると信じて疑いません。

 

ネット販売の世界で商売を続けていくには、この合理的な仕組みの中で、合理的に数をこなすほうが安定しているのだと思うし、実際そのことを十数年経験してきて身に付けました。

 

だから、当分廉価品を限られたスタッフで出来る範囲の数をこなしたい。社長が送り状を出力することが、当社の勝ちパターンであることが望ましいのだと、老眼鏡の角度を首で調整しながらミニターとにらめっこしています。(笑)

 

でもここで、扱い量を増やしたりしないのが、当社の方針。今在る環境で最大限を尽くす。スタッフを増員してまでも扱いは増やさない。もちろん売り上げや利益が4倍増になる確率が高ければ、2倍のスタッフにしても良いが、もともと隙間を狙った商売だから、4倍増は見込みにくいし、だからこそ、参入も少なくライバルも少ない。幅を広げると、参入が容易でライバルの多い世界となってしまう。新たな、隙間を見つけるのは実は難しいのです。・・・そこが、当社のノウハウです。