盆栽市場では仕入れから売りに転換中

最近、盆栽業界は中国、台湾等へ向けた輸出が活発で・・・というより、産地も、業者も販売対象は完全に海外シフトです。

 

「高くで買ってくれる」という理由もさることながら「たくさん買ってくれる」が併行してきているので、商売として考えるならしかたないことでしょう。

 

でも、忘れてはならないのは国内の愛好家育成である。すでに玄人化したベテラン勢は、商売的に分析すると、正直、買いが鈍くなっており、むしろ処分される方向に傾いていらっしゃる方も少なくありません。比較して、若い愛好家は、今後、マンション住まいから一戸建てへ移り住むにつれ、さらなる購買増が期待できます。コロナ禍をきっかけに、リモート勤務化が進み、郊外や地方へ移住希望する人たちも増えてくることでしょう。

 

当社としては、今迄もそうでしたが、今後も、この若い愛好家に買って頂けるような商品を提供できるように、素材を主体とした盆栽に特化して国内需要の活性化に努めたいと思います。

 

と、いいながら市場では台湾バイヤーへの販売に注力しています(笑)。

 

現在、試みとしてベテラン愛好家の処分品を台湾バイヤーに焦点を絞り販売代行していますが、順調に捌けています。処分品と言っても、玄人の愛好家が管理された盆栽は品質に申し分なく、市場では流通が少ない一品物ですから、相場もしっかりつけれます。

 

基本的に商品のカテゴリーが異なりますので、台湾向け完成品と国内若手愛好家向け素材に区分けして販売を進めてまいります。これも時流に逆らわず、流れに乗る一手段とも思います。市場に台湾勢が入り込んで仕入れが難しくなった現在、流れに逆らって仕入を無理するより、台湾勢に売ることの方が利益につながります。

 

幸い、現時点では、うまく住み分け販売できているように思います。