盆栽樹種名:タニワタリ?サワワタリ?

盆栽業界では時々独自の樹種名があって作品展などで樹種名の札を付けていると質問されることが多いですね。

 

代表格は「真柏」でしょうか?知らない人はまず「シンパク」とは呼ばないですね。

 

植物に少し詳しい人でも、カイズカイブキですか?などと呼ばれますね。花卉市場では「ミヤマビャクシン」とし商品登録されています。

 

もっとややこしいのはたくさんありますが、その一つに、盆栽業界でも「谷渡」「沢渡」「谷渡の木」と3つの名を持っています。でも盆栽業界ではこの画像のように小葉で照葉の「シマタニワタリノキ」のことを指していますが、私はいまだかつてシマタニワタリノキ」と名付けられた盆栽には巡り合っていません。一番多いのは「谷渡」の表記でしょうね。

 

盆栽は木を大きくきれいに見せるために、小葉、照葉が適していたのでシマタニワタリノキが採用されてきたのでしょうね。

 

一般的に園芸店で販売されているタニワタリの木は花の姿から「人工衛星の木」とも名付けられて(またまた、ややこしい!笑)いるセファランサスで、俗名「アメリカタニワタリ」ですね。もう俗名なんてどうでもよいと思えてきましたね。ちなみに落葉低木です。ムーンライトファンタジーなんて名付けられたラベルもありますね(凄い)

 

そして本家、日本の山野に現生する「タニワタリノキ」があります。これは常緑高木 、原産地:九州南部~東南アジアです。幸いか?当然か?ほとんど流通されていません。

 

3つのタニワタリの共通点は「花」です。まさに人工衛星のように不思議な花ですね。

 

一般の園芸店で流通しているタニワタリ「セファランサス」が、花付きが良くたくさんの人工衛星を楽しめます。切り戻すとまた花が付くあたりは更に人気ですし、おそらく生産効率も良いのだと思います。

 

最後に、ややこしい三昧で、オオタニワタリ・・・もあります。これは観葉植物で別腹でした。

タニワタリでおなか一杯になりましたね。