キンリョウヘン商戦突入です。

3月に入るとキンリョウヘンの花芽がはっきりしてきます。気の早い個体は蕾が顔をのぞかしています。

 

2月までは葉芽か花芽か判らなかった新芽も、クッキリ判断できるようになりますから、「花芽〇個付」と明示して販売できます。

 

蘭の業界にもれず、この花が何本立ちかは値段に大きく作用されます。なんといってもキンリョウヘンは有用植物です。人間にとって有用か否かは判断が難しいところですが、目的ははっきりしていて、日本ミツバチを誘因するための蘭なのです。

 

養蜂箱の近くに置いて、日本ミツバチを誘います。当然一つの株には1本より2本、2本より3本花が立っている方が香りは強くなります。

 

逆に、花が咲いてしまうとキンリョウヘンの販売は「無用」となってしまうわけですから、この花芽が確認できて蕾の期間に販売しなくてはならないので結構、せっかちな商売と言えます。

 

盆栽でも山野草でも花物は同じですね、結局売れ残っても、来年用に買い込む方が少なからずやいて、そういう方を探すには広域販売であるネット販売こそ実力が発揮されます。

 

この商売で難しいのは、仕入れです。一般的では無い植物ですから、当然流通は限られており、地方の市場に出てくることはまずありません。全国の鉢物が集まる愛知県の市場で、週2回の入荷日に目を光らせておかないとゲットできません。

 

しかも品質を見極めて仕入れないといけませんから、この期間は最優先仕入商品として見張っています。