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ヤブサンザシは雌雄異株ですから、実をつけるには両方必要です。老爺柿のようにオス木の流通が普通にあれば良いのですが、ヤブサンザシのオス木が市場に出回っているのは極端に少なく目にする機会が無く、雌雄の識別も難しかったのですが今年は手元に現物がありました。
照合してみると、一見、花での区別はむつかしいですいね。
花を正面から見るより、横というか裏側から見て、花びらを支える「花托(カタク)」と呼ばれる部分のカタチの違いがわかりやすいですね。メスは「トックリ型」で、一段絞り込みがありますが、オスは「盃型」で、花びらにむかって広がっているので、ここを見ると間違いなさそうですね。
問題は、いつもそうなのですが、どちらがオスでどちらがメスだったかを忘れてしまうことが、私たち還暦を超えた人間には大きな問題です。
ジェンダーに気づかいが必要な昨今ですが、あえて、このヤブサンザシの雌雄を覚えるという壮大な目的のために男尊女卑と知りつつ、この覚え方で・・・徳利でお酌をしてくれるのが女性で、そのお酒を盃で飲むのが男性というのはどうでしょうか?訴えないで下さいね。