
園芸の仕事、特にネット販売していると「母の日」は稼ぎ時ですね・・・とよく聞かれますが、創業初期から数年間は取り組みましたが、効率が悪いと判断して、ここ10年くらいは全くやっていません。
もちろん、父の日も敬老の日も対応商品は企画していません。
間違いなく売れる、いわゆる「鉄板」なのですが、売れるだけに人手が必要になりますが、
その時期だけの雇用は事務作業だけでも煩雑になります。
オーダーも贈答用は複雑で経費がかかる割にリピートの期待が薄く、その時だけの短期勝負も性格にも合いません。
真夏の、売り上げが落ちる時期なら考えても良いが、この時期は園芸シーズンで通常品で発送作業に追われる毎日です。日数100個を超えると、amazonを一時的に休店にすることもあるくらいなので、当社では「母の日」を狙うより、普通に園芸シーズンを乗り切るほうに注力したいですね。
特に盆栽は好きな人に贈るのは、もらう側からするとこだわりがあるので、なかなか期待の品に適合することは難しいと思います。一方、盆栽の経験の無い人に贈るには、贈られた人は困惑すると思います。
カーネーションの鉢植ですら、翌年また花を咲かせる人はほとんどいません。そういうものだと思っている人が殆どだと思います。でも、盆栽はカーネーションの鉢植と同じわけでは無いので、商売としては、そのあたりを工夫してクリアしている業者が取り扱いされていますね。私は、そこが解決できず納得できずで辞めました。
当社が今後企画するとすれば、山アジサイの鉢植えでしょうか、模様入りや、作りの凝ったやや大きめの和鉢に色違いの山アジサイを3本ほど寄植にします。
適度にボリュームもあり、花の違いも楽しめて、翌年も咲かせることが容易ですから万人向きです。
意外に山アジサイは一般的ではないことも贈答にすればプレミアム感が出ますね。なにより母の日に売れ残っても、しばらくの間、普通に販売できますし、山アジサイなら花が終わっても品種さえ解れば通年売れますからロスはほぼ発生しません。
でも、やっぱり集中する仕事は避けたいですね、なにごとも分散こそが安全安心に仕事ができます。それが当社のペースです。