盆栽界で柿と言えば

盆栽界で柿と言えば「老爺柿」です。「ロウヤカキ」と読みます。

 

鑑賞用で食べられませんが、小指の先位の小粒ですから食べられても食べこたえはないでしょう(笑)

 

画像の個体は樹高30㎝程度の小ぶりな木ですが、実が3個ほどついて風情があります。この実は6月頃から、翌年1月頃迄鑑賞できます。

 

一般の柿同様、表裏の年があり実の付き方は変化しますが、あまり多く実が付くようでしたら木のために実数を減らすのが小品盆栽でのコツになります。風情とか「粋」を重んじる世界ですから珠数成りよりも「究極の適度」を追求します。

 

この老爺柿の盆栽は二昔前くらいは相当高価だったらしいのですが、今ではその名残はまったくありませんが人気は依然衰えていないように思います。

 

人気があるのに相場が上がらない・・・これは悲しい現実ですが、二昔前から比べ盆栽人口が減ったからと分析されます。