思案六法・・・

のぼり旗は当社が起業したきっかけでもあり、実際に起業から数年は売り上げの主体であったものの、ここ十年位、新規参入業者は凄まじく、さらに製法も安価な「インクジェットプリンター」の普及に伴い、少しやる気のある販売業者はメーカーと化し競合だらけの市場になりました。

 

サラリーマン時代、この「のぼり旗」は専門メーカー(染工所)こそあれ、専門に販売する問屋も販売店も無く、染め物屋さんや包材問屋、看板屋さん、厨房洋品店や玩具問屋等々、何処ででも売っているのに、ほしい品は何処に行けば買えるかわからない種類がやたら多い不思議な商材でした。

 

私が化学品商社に勤めている頃、たまたま、包装資材商社の展示会で染工所の営業マンと会話する機会があり、カタログを1冊もらったのが始まりですが、そのカタログを見た瞬間「ビビッ」ときました。商売すれば勝算ありとすぐに判断しました。30歳半ばの事です。

 

その後、会社で特殊な用途の包装容器を、全国に散らばる小口のユーザーに直販するためのネットショップを社内で開設する企画の担当者となり、ネットショップの構築から運営まで携わり、この時「のぼり旗こそネットショップで販売すべき商材」と確信し、そこから起業に向けて走り出しました。

 

狙いは的中し、当時としては革新的なのぼり旗の販売方法は実績も伴い、すぐに染工所の営業マンが訪問してきたのが昨日のことのように思い出します。

 

しかし、現在、園芸商材への集約化に向け、のぼり旗の事業は撤退方向で縮小に舵を切っていますが、この「かき氷」は群を抜いて売り上げがあり、最終まで追加発注を継続してきた商品で、もう1回発注するか否かの思案六法で悩んでいます。

 

まさに、とどめで、この発注を見送ることで「のぼり旗」事業は終止符を打つことでしょう。しかし、その他の在庫を掃くにはまだ、数年かかるでしょうから、きりはないけど、その間売れている商材は並行して続けるべきか、潔く打ち止めるか・・・う~ん悩まされますね~