ジャノメ松の生産者さん高齢のため廃業です。

この仕事を始めてからですから20年近く、この斑入葉赤松、通称「ジャノメ松」を毎年、秋になるとかかさず市場で競り落としていました。

 

以前から樹形はあまり良くないのですが、斑入葉という珍しさから人気が高く売りやすい商品でした。

 

が、生産者さん90歳を越え高齢のため廃業されることになりました。また一人、当地松盆栽の郷から生産者さんが減りました。

 

この調子でいくと、20~30年後には松盆栽素材は愛知県産が主流になって来るのではないでしょうか?ここ数年、花卉市場に登場する松苗のほとんどは三河黒松です。当地、鬼無盆栽市場でも2~3年物の曲をつけた黒松苗木は三河黒松が目立つようになりました。

 

もちろん、当地香川県の生産者でも種から苗に仕立てている生産者は少なからずや、いらっしゃいますが、その多くは自社生産用でごくわずかな量でとどまっています。量産をされている苗専門生産者は1~2社しかありません。

 

黒松苗は様々な品種の松の台木としても使用されますので、松苗を量産できる産地こそが松盆栽素材の産地になることになります。当地が過去そうであったようにです。