プロに聞いた挿し木術

先日、挿し木苗木を大量に生産される方に挿し木のコツを教えてもらいました。

 

当方では、写真映りと梱包寸法仕上がりを目的に、常時剪定していますので「もったいない精神」で常時挿し木していますが、商業目的の苗木の生産ではありませんので幾分適当です。剪定直後にきれいな鋭利なハサミやカッターで斜め切りして直ぐに挿します。ルートンを使用したりしなかったりです(笑)。訂正:随分適当です。

 

苗木専門の生産者さんは穂木を採取する際に鋭利なハサミで斜め切した後にまとめてオキシベロンを薄めた液をスプレーで噴霧して直ぐに挿せない場合はビニール袋に入れて蒸発だけ防いでおくそうです。

 

うちもそうですが、水に浸けて穂木に水を吸わせることはしないそうです。色々な作業と同時進行するので、水に浸け過ぎて悪くする率の方が高いからとのことです。

 

わたしも何度か水に浸けて「忘れて」ダメにする経験をたくさんしました。単に怠け者なだけですけど。

 

季節も関係なく年中挿し木するそうです。特に今の時期は杜松は適期とのことです。*ということは、年中するけど、ちゃんとその季節に適した樹種を経験で把握しているんでしょうね。*以前に同業の方から2月に伺った際、津山ヒノキは2月挿しが一番成績が良いと聞きました。

 

皆さんから聞くのは、結局「確率」であると、時期が悪いか、穂木が悪いか、処理が悪いか、確率の問題だから、思っているより多めに挿すのがコツだと言われました。

 

なるほど、工業製品ではありませんからね。計画通りの歩留まりは期待してはいけない世界ですね。結局コツは教えてもらえたのかもらえて無いのか解りませんでした。とにかく挿すべし・・・

 

あと、皆さん教科書のように間隔を開けてきれいには挿していませんね。苗箱にギッシリ隙間ないくらいに挿しています。なんとこれは偶然にも私も同じ仕事をしていました。私は挿し木の素質があるのか、ただのケチなのかです。