令和6年7月の表紙の画像はウマノスズクサの果実です。
とても希少で私も果実の現物は初めて拝見しました。
綾南町の盆栽交換会で出品された盆栽に結実していました。
この会は、現在地元の農協の盆栽部会として存在していますが、
始まりは松盆栽素材の生産者が寄り会って始めた交換会で、
当地では一番古く、100年続いている交換会なのです。
鬼無・国分寺の大産地では交換会は縮小の一途ですが、
一番小さな規模のこの会も、なんとか踏みとどまっています。
ですから、なんとか応援したいとの心意気で参加させていただいています。
ウマノスズ草にもどります。
とにかく普通に栽培していて結実するのは難しく、
人工交配するのですが、その方法も難しく聞いてもよくわかりません。
自然界ではハエが交配を助けるそうで、
ハエを寄せるために花の時期は異臭を放つそうです。
この植物自体は、そう珍しいものではありませんが、
盆栽仕立ては希少で、しかも結実しているとなれば超希少です。
そのため、この個体が前回の交換会で出品された際も、
競り声は多く出たものの希望価格には到達せず、
不成立で出荷者が持ち帰ることとなりました。
この画像は競り台の上で競り最中に撮影しました。
2024.07.01.